パリ五輪マラソン男子代表の大迫傑(ナイキ)が26日、札幌市の百貨店・札幌三越で開催中の「大黄金展」内のイベント「SGC純金の感謝状授与式」に出席した。

 この日はパリ五輪開幕までちょうど3か月。純金製の賞状を贈られ、「いつも以上に気が引き締まる」と軽く笑みを浮かべた。トークショーでは、金のイメージについて「プロアスリートだけじゃなくて、小さな世代のアスリートにとっても、やはり『ゴールド』という言葉は本当に特別なもの。オリンピックの金メダルというのもありますし、金はみんなが憧れるものを目指していくと思っています」と明かした。

 6位入賞した2021年東京五輪で札幌の地を力走した。約1年半ぶりに訪れたといい、「2021年大会のことがすごく思い出に残っていて、エモい場所ですね」と頬を緩め、「こう違った形で(札幌に)戻ってこられた。やはりこの地には何かしらご縁があるんだなと感じます」と続けた。今年の抱負を聞かれ、「しっかりとベストを尽くして夏の大会(パリ五輪)も、その後も走りきれる一年にしたい」と意欲を示した。

 大迫は昨年12月の会見でパリ五輪へのスタンスについて「自分自身はいろんな活躍の場所があると思っている。走れればモチベーションになるが、別にそこ(五輪)でなくても良い。ニュートラルな意識でいる」と話していた。

 この日のイベント後の取材でも「僕の中では全ての大会が大事。常に全力の準備をしていくという気持ちでやっている。8月のオリンピックのマラソンにおいても同様の気持ちで臨んでいきたいと思っている」と強調した。

 直近のレースでは4月15日にボストン・マラソンを走り、日本勢2番手の13位だった。